1907(明治40)年
10月、大原石松により削井諸機械部品の鋳造を主とする「大原鋳造所」を長岡市長町に創業。
1924(大正13)年
機械工場・組立工場を併設し、完成機械の製造に着手。「大原鋳工所」に改称。
1932(昭和7)年
日本石油株式会社よりマッドポンプを受注し、石油削井機器を会社の主力製品とする礎を築く。
1938(昭和13)年
5月14日、現在の地(長岡市城岡)に新工場を建設・移転し操業を開始。工場移転を期して「大原鉄工所」に改称。
1939(昭和14)年
東京都芝区高浜町5番地6号に「東京出張所高浜工場」を開設。
1940(昭和15)年
3月28日、資本金80万円で「有限会社大原鉄工所」を設立。代表取締役社長大原藤松、監査役に大原石松が就任。
この頃国家の要望により南方油田開発に協力し、多数の機械及び機器を製造輸出した。
1944年(昭和19)年
8月12日、代表取締役社長大原藤松が逝去。
8月20日、大原松夫が取締役に就任。
1944年(昭和19)年
11月21日、東京空襲が熾烈になり高浜工場を閉鎖し、東京出張所を東京都本郷区湯島1丁目4番地に移転。
1945年(昭和20)年
この年、国内資源開発の重要性に着目し「農業土木用ならびに発電用水門」機器の開発および製作に着手。
3月10日、東京大空襲により東京出張所が焼失。
11月1日、「株式会社大原鉄工所」に改組。
1946(昭和21)年
2月21日、大原鉄工所労働組合が結成される。
1947(昭和22)年
変電・送配電・通信・内線工事請負を主とする電業部門を設置。
1948(昭和23)年
焼失した東京出張所を従前の場所に設置し再開。
資本金を180万円に増資。
1950(昭和25)年
削井用泥水ポンプの応用による金属鉱山や石炭鉱山における鉱山用スライムポンプを製作・販売。
1951(昭和26)年
12月27日、新潟県の要請により雪上自動車の開発に着手し、試作第一号車となる「吹雪号」を完成させた。
1952(昭和27)年
3月、雪上自動車「吹雪号」第二号車(国産実用車第一号)が完成し、国家警察本部に採用。
民需用雪上自動車「吹雪号」の限定量産に着手。
1953(昭和28)年
防衛庁技術研究所との共同研究により、防衛庁型装備雪上車の試作ならびに製作に着手。
1954(昭和29)年
油田探査のための自走式試錐機を開発する。
1956(昭和31)年
雪上車に関わる技術開発の奨励のため、高松宮殿下の台臨を仰ぐ。
1957(昭和32)年
フランスのネルピック社との技術提携により、灌漑排水用の自動水位調節水門を製作販売する。
10月23日、代表取締役社長に大原松夫が就任。
創業50周年を迎える。
1959(昭和34)年
し尿高速化学処理装置の開発に着手し、環境事業の第一歩を踏み出す。同時に廃水処理用の連続回転真空濾過器を開発する。
雪上車の実用化に対し、全国発明実施賞を受賞する。
1960(昭和35)年
「新潟出張所」を新潟市下大川前通二ノ町に開設。
越後一宮弥彦神社より勧請を受け、敷地内に神社を造営。
雪上車の開発と産業の振興に寄与した功績が認められ科学技術庁長官賞を受賞。
防衛車両KC-40型(60式三屯雪上車)が防衛庁の制式車両として認定され、装備用制式車両としての基礎を確立する。
1960(昭和35)年
3月26日、当社専務取締役上村清五郎、長岡商工会議所会頭に就任
12月21日、上村清五郎が長岡商工会議所会頭を辞任し、第14代長岡市長に就任
1964(昭和39)年
除雪による道路の確保をめざして、キャタピラ式ロータリー除雪車を試作・完成
資本金を1,000万円に増資
1965(昭和40)年
8月、電力需要の増加と営業拡張に伴い、電業部門を分離し「大原電業株式会社」を長岡市城内町に設立。大原松夫が代表取締役社長に就任。
8月、高周波焼入加工全般を営業目的として「新潟高周波工業株式会社」を長岡市下々条町に設立。。大原松夫が代表取締役社長に就任。
1966(昭和41)年
経済企画庁において豪雪地帯対策特別措置法に基づく豪雪地帯市町村の雪上車購入に対する補助金制度が確立。KC-40型雪上車を多数各県に納入し、民政の安定と産業の発停に大きく貢献した。
1967(昭和42)年
北海道地区における業務拡張に伴い、「北海道出張所」を札幌市南区に開設。
8月17日、製缶溶接部門の受注拡大に伴い、長岡市下々条町に製缶工場「黒条工場」を建設し操業開始。
小型雪上車SM-10型およびSM-15型を開発し、第9次南極観測隊に採用。
会社厚生施設「藤石荘」が完成。安岡正篤先生をお迎えし、講演と当社の社是となる「利者義之和也」の揮毫を頂く。
1968(昭和43)年
世界でも初めてといわれる画期的な「自走式油圧式除塵機」を開発し、東京電力信濃川電力所・西大滝取水口に採用される。
東芝電気器具株式会社の温水ボイラー缶体のアルマ―加工(アムリニウム溶融鍍金)を主目的とする「アルマ―工場」を建設。
文部省より試作依頼された南極浮上型雪上車の開発が完成し、公開テストを行う。
1968(昭和43)年
「SM-25型ゲレンデ圧雪車」を開発・完成。
1969(昭和44)年
航空機給油施設「サージアブソーバー」を開発し、羽田空港の前身である羽田飛行場に採用される。
スイス、シュロイニーガー社とゲレンデ整備用雪上車「ラトラック」の製造に関する技術提携を締結する。
1970(昭和45)年
ゲレンデ整備用新型雪上車「大原ラトラックSR型」を発表。
1971(昭和46)年
「SM-30型雪上車」を開発・完成。
札幌冬季プレオリンピック大会に「大原ラトラックSR型雪上車」が採用され、ゲレンデ整備を通じ大会運営に重要な役割を果たす。
新潟出張所を廃止、東京出張所を東京営業所に改称。
鍛造工場および鋳造工場を閉鎖。
1972(昭和47)年
ゲレンデ整備雪上車「大原ラトラックSRW型」を開発・完成。
札幌冬季オリンピック大会に大原ラトラックが7台採用され、ゲレンデ整備に活躍。
資本金を2,000万円に増資。
1974(昭和49)年
小型雪上車「SM-20型」が完成。
関連会社・新潟高周波工業株式会社が長岡市十二潟町に新工場を建設し移転。
アルマ―工場を閉鎖。
1975(昭和50)年
資本金を4,500万円に増資。
関連会社・大原電業株式会社が長岡市原町に新社屋を建設し移転。
1976(昭和51)年
従来のSM-15型雪上車をモデルチェンジし、「スノータイガーSM-20D型雪上車」を完成。
南極向け雪上車SM-50S型、KC-40S型を納車。
第18次南極地域観測越冬隊員に当社として初となる社員派遣を実施。
1977(昭和52)年
防衛庁車として「78式雪上車」が制式車両に認定される。
1978(昭和53)年
ネット式除塵機の1号機を新潟県新発田農地事務所に納入。
1982(昭和58)年
株式会社大原エンジニアリングを設立。
1987(昭和62)年
事務所棟(現事務所)が竣工。
1989(平成元)年
東北地区における業務拡張に伴い、「東北出張所」を開設。
1990(平成2)年
北海道営業所を石狩湾新港地域に移転し、雪上車整備工場を建設。
1991(平成3)年
南極観測用大型雪上車(SM-100S型)が完成。
「第8回新潟県経済振興賞」を受賞。
1993(平成5)年
新型ゲレンデ整備雪上車(DL-270型)の開発に伴い、FRP工場を建設。
ゴミ焼却設備、粗大ごみ処理設備工事分野に進出。
1993(平成5)年
当社野球部が東日本軟式野球全国大会を出場。
新型ゲレンデ整備雪上車(DL-270型)が平成5年度通商産業省グッドデザイン賞に選定されると同時に、中小企業庁長官賞を受賞。
1994(平成6)年
NNA型、NNB型ネットスクリーンを開発。
1995(平成7)年
汚泥脱水機スクリュープレスを開発。
1997(平成9)年
大型加工設備のレーザー加工機、溶接ロボット、横型マシニングセンタを導入。
ISO9001の取得開始。
1998(平成10)年
スイスのツァーグ社と技術提携を締結し、スノーボード用のハーフパイプ造成アタッチメントを輸入販売する。
ISO9001認証を取得する。
大原松夫が逝去し、大原興人が代表取締役社長に就任する。
2000(平成12)年
アメリカのWSM社とリサイクル機器のライセンス契約を締結し、製造販売を開始する。
2001(平成13)年
アメリカのBHS社とリサイクル機器のライセンス契約を締結し、製造販売を開始する。
2002(平成14)年
アメリカのLMC社のゲレンデ整備車の販売権を獲得する。
2003(平成15)年
アメリカのコマー社とリサイクル機器のライセンス契約を締結し、製造販売を開始する。
2004(平成16)年
ISO14001認証を取得する。
アメリカのSSI社とリサイクル機器の輸入販売契約を締結する。
中越地震が発生し、本社工場に被害を受けるが年内に復旧する。
2005(平成17)年
韓国のスノーテック社とインドアスノーマシンの技術提携を結び、販売を開始する。
2006(平成18)年
株式会社新潟鐵工所より掘削機器事業を取得する。
2010(平成22)年
フランスのAZTEC社とライセンス契約を結び、ゲレンデ整備車の技術を供与し現地生産を開始する。
消化ガス発電設備を長岡技術科学大学と共同開発する。
2011(平成23)年
消化ガス発電設備を製品化し、全国に拡販する。
2012(平成24)年
防衛省78式雪上車に代わり、新たに装備化された10式雪上車の納入を開始する。
2014(平成26)年
株式会社西原環境との共同出資により発電事業を目的とする「佐野ハイブリッド発電株式会社」を設立。
2016(平成28)年
4月1日、PFI事業として消化ガス発電設備と太陽光発電設備を兼ね備えた佐野ハイブリッド発電所が栃木県佐野市の佐野市水処理センター(旧秋山川浄化センター)内に竣工し、発電事業を開始する。
小型消化ガス発電システムが新潟県の「Made in 新潟」の新技術優秀技術に認定される。
2017(平成29)年
新型ゲレンデ整備車「RIZIN(雷刃)」の販売を開始する。
新型ゲレンデ整備車「RIZIN(雷刃)」が「2017年度グッドデザイン賞」を受賞する。
10月22日、バイオガス発電設備を中能登町の鹿島中部クリーンセンター内に竣工し、「中能登町バイオガス発電事業」を開始する。
2018(平成30)年
新型ゲレンデ整備車「FUZIN(風刃)」の販売を開始する。
4月1日、消化ガス発電設備を宮城県多賀城市の仙塩浄化センター内に竣工し、「仙塩浄化センター消化ガス発電事業」を開始する。
2019(令和元)年
4月1日、消化ガス発電設備を埼玉県桶川市の元荒川水循環センター内に竣工し、「元荒川水循環センター消化ガス発電事業」を開始する。
6月1日、消化ガス発電設備を山口県山口市の山口浄化センター内に竣工し、「山口浄化センター消化ガス有効利用事業」を開始する。
2021(令和3)年
新型南極観測用雪上車「OHARA-LAV(オオハララブ)」がグッドデザイン金賞を受賞する。